「都合のいい女」にならないための心理バリア

略奪愛という複雑な関係性の中で、気づかないうちに「都合のいい女」になってしまっている女性は少なくありません。好きな気持ちが強すぎて、相手の要求をすべて受け入れてしまう。連絡が来たらすぐに応じてしまう。会いたいと言われたらどんな予定もキャンセルしてしまう――。

でもその“尽くし方”、本当に相手の愛を深めているでしょうか？もしかしたら、あなたが築きたい「対等な愛」から遠ざかってしまっているかもしれません。今回は、「都合のいい女」にならないための心理的なバリア（境界線）の作り方をお伝えします。

関係を良くしたい一心で、ついすべてを受け入れてしまうのは、優しさでもあり、自己犠牲でもあります。特に略奪愛では、相手が今の関係に甘えてしまうことも多いため、一線を引く勇気が重要です。断ることは、愛を壊すことではありません。むしろ、尊重される第一歩です。

「私は愛されても当然の価値がある」「大事にされるべき存在だ」と自分に言い聞かせましょう。自己肯定感が低いと、つい「これくらい我慢しなきゃ」と思いがちですが、あなたが自分を大切に扱うことで、相手もその姿勢に影響されます。

「夜中の連絡には返さない」「急な呼び出しには応じない」「会えるのは週1回まで」など、自分なりのルールを持ってみてください。それは“心のバリア”となり、相手との関係を見極める判断材料にもなります。

連絡がこないと不安で、自分からばかり連絡していませんか？でも、相手に主導権を握られたままだと、「追う恋」のままで終わってしまいます。沈黙の時間は、相手の本気度を試す機会でもあります。あえて待つ姿勢も、大人の駆け引きのひとつです。

愛するということは、相手にすべてを差し出すことではありません。自分自身も大切にしながら、相手と関わることが本当の意味での“愛”です。自己犠牲ではなく、自己尊重のある関係を目指しましょう。

まとめ

「都合のいい女」になってしまうのは、相手のせいだけではありません。実は、自分自身の中にある“境界線の甘さ”や“自己価値の低さ”が原因になっていることも。略奪愛という難しい関係だからこそ、自分を守る心理バリアを持つことが何よりも大切です。

本当に大切にされる関係とは、「あなたが自分自身をどう扱うか」から始まります。愛されるだけでなく、尊重される存在であるために、まずは自分を大切にする勇気を持ちましょう。