略奪愛に踏み出したとき、多くの人が一度は自問するのが、「これは本当に愛なのか、それとも執着なのか？」という問いです。
「どうしても手に入れたい」「離れてほしくない」「あの人しか考えられない」——
その強い思いが愛に見えることもありますが、その感情が苦しさや不安を生み出しているなら、それは“執着”のサインかもしれません。
この記事では、略奪愛という難しい恋愛の中で、“執着”と“真の愛”の違いを見極め、自分自身の気持ちを整理するための視点をご紹介します。
1. 執着は「不安」から、愛は「信頼」から生まれる
執着とは、相手を失うことへの恐れや不安からくる感情です。
一方、真の愛は、たとえ相手が自分のものにならなくても、相手の幸せを願える、心の余裕や信頼が土台にあります。
執着のサイン：
- LINEの返事が遅いと強い不安を感じる
- 他の人といることに激しい嫉妬や怒りを覚える
- 自分を優先してもらえないと苦しくなる
愛のサイン：
- 相手が笑顔でいられるなら嬉しい
- 不安があっても、どこかで相手を信じていられる
- 関係がどうなっても、自分を大切にできる
Point：“愛している”と“所有したい”は、似て非なる感情です。
2. 執着は「欠乏感」を埋めようとするもの
執着は、多くの場合、自分の内側にある「足りない」という感覚を、相手で埋めようとするときに生まれます。
「自分には価値がない」「誰かに必要とされたい」——
そんな思いが強いほど、恋愛相手を“自分の存在価値の証明”にしてしまうのです。
見直したいポイント：
- 「この人がいないと私はダメ」になっていないか？
- 「この恋が叶わないと私は報われない」と思っていないか？
Point：本当の愛は、「あなたがいても、いなくても、私は私として幸せになれる」から始まります。
3. “手に入れる”ことが目的になっていないか？
略奪愛では、相手を奪うこと自体が目標になってしまうことがあります。
これは、恋のはじまりに多い“競争心理”や“達成欲求”の延長で、「勝ちたい」「振り向かせたい」という感情が愛を飲み込んでしまう場合です。
自問してみましょう：
- この人と何をしたいのか？
- この人とどんな未来を築きたいのか？
- 手に入れたあとも一緒に過ごせる自信があるか？
Point：奪うことではなく、育てる未来を描けているかが重要です。
4. 「相手の意思」も尊重できるか？
執着が強くなると、相手の気持ちや状況を無視してでも自分の想いを通そうとする傾向が出てきます。
でも、本当の愛なら、相手の選択や感情を尊重できるはずです。
チェックポイント：
- 「なぜ私を選んでくれないの？」と責めたくなるときが多い
- 相手の都合より自分の気持ちを優先しすぎている
- 相手が苦しんでいても、「そばにいてほしい」と思ってしまう
Point：尊重と執着は相容れません。愛は“支配”ではなく“許容”です。
5. “真の愛”は、自分自身も幸せにする
最後に大切なのは、その感情があなたを幸せにしているかどうかです。
もし、毎日が不安で、自信を失い、泣いてばかりの恋なら、それは愛ではなく、あなたを消耗させる執着かもしれません。
愛の目安：
- その人を想うと、自分が穏やかになれる
- 未来に希望を持てる
- 自分をもっと大事にしたいと思える
Point：真の愛は、自分も、相手も、より良く成長させるものです。
まとめ
略奪愛の最中に感じる強い想いは、愛と執着が入り混じっていることもあります。
その中で大切なのは、「苦しみ」が多い恋に執着していないか、「相手を尊重できているか」そして「自分自身を愛せているか」を見つめ直すこと。
本当の愛は、奪い合うものではなく、育て合うもの。
あなたが心から笑顔でいられる恋こそが、きっと“真の愛”なのです。
